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2004.07.14

物語の語り手たち。

 最近読書を再開。「マルドゥック・スクランブル」(沖方丁、ハヤカワ文庫)が面白かったので「最近の中心でサンプリングするか」とストレス解消も兼ねて「SFが読みたい!2004年度版」(早川書房)と「ファウストVol.3」(講談社)を衝動買い。
 「ファウスト」の方は新伝綺ムーブメントとかいって、奈須きのこ、原田宇陀児、元長柾木の新人3人が書き下ろし短編で競作。……えーと、奈須きのこ以外の2人も見覚えがあるぞ?
 ざっとサーチ、と言うか奥付を確認。奈須きのこは言わずもがな、「月姫」「Fate」のシナリオライター。原田宇陀児は、飛ぶ鳥落とす勢いだった頃のLEAFの良作、「WHITE ALBUM」のシナリオライター。で、元長柾木も自分で購入したことはないけどやっぱりエロゲのシナリオライター。
 ……これはいったいどうしたことなんですかね?

 まあ、確かに「雫」「痕」(共にLEAF)あたりからこちら、PCのアダルトゲームってシナリオ重視のものが増えてるし、他の媒体では商業化できそうもないエッジな物語りも多い。「白詰草話」「Quartet!」(共にLittleWitch)みたいなシステム的にも無茶で斬新的なものもあるし、「家族計画」(D.O.)のシナリオライター、山田一のように信者を生み出す語り手もいる。「18歳以上」という括りがあるのをいいことに、好き勝手に大人じゃなければ読み解けない突っ込んだ物語を語る連中もいるのだ。

 そんなことを連想しつつ書棚をクルージング。雑誌のコーナーで「ニトロプラス大特集」(このブランドもまた物語に比重を置いてエロが申し訳程度に入っている作品ばかりを出しているところだ)を銘打つ「ColorfulPureGirl」を発見。
 おや。個性派シナリオライターの小特集が載っています。PickUpされているのは前述の奈須きのこと元長柾木、ニトロプラスの看板ライター虚淵玄に山田一同一人物説が囁かれる田中ロミオ。そして、この間のけぞった「Forest」のシナリオライター星空めてお。星空めておに関しては1ページを割いたロングインタビュー付き。
 ……うわあ。やっぱりというか、皆さんそれぞれ凝り性な気質のようで。そうでもなければ、あんな物語は描けないか。
 そして、もひとつびっくりなのは、星空めておが挙げるお気に入りの作家達。フィリップ・K・ディック、M.Z.ブラッドリーの「ダーコーヴァ年代記」、コードウェイナー・スミスにジェイムズ・ティプトリー・Jr.。なんてことだ、ディック以外は全部ウチの本棚にありますよ(笑)。ディックは多すぎて買わなかっただけなんだけどw。 なるほど、波長が合うわけです。

 暇を見ながら、溜め込んだ物語を読み進めるとしましょう。物語を自分の内へ取り込むために。
(文中、敬称は略させていただきました)

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