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2004.07.31

『マルドゥック・スクランブル』読了

 「青色画面研究所」さんところとかで見かけていたSF小説『マルドゥック・スクランブル』全3巻、読了しました。なるほど、こいつは本当に面白い。早川のベストSF2003と星雲賞の2冠を取っただけはあります。
 主に店で昼休みにちょっとずつ読み進めたんですが、毎回いい感じにテンションを持ち上げてくれるので仕事の上でも役立ちました。
 エンターテイメントとして間違いなくよい作品ですが、見方を変えると最近社会の歪みとして誰もが無視できなくなっている「虐待」という問題に正面から取り組んでいる作品でもあるようにも見えます。エンターテイメントをそんな見方で見るのはいけないのかもしれないのだけれど、判り難い問題を抽出・誇張してみせるのも物語の役割のひとつでしょうか。
 登場人物たちもいいキャラが多かったですね。バロット、ウフコック、ボイルド。脇役ながらベルとアシュレイもいいキャラです。……続編が予定されているのは嬉しいけれど、続編が蛇足にならないといいなぁ。

 筆者の沖方さんが原作を務める漫画、『ピルグリム・イェーガー』もちょっと気になってます。4巻と巻数を重ねて、徐々に物語のテーマが見えてきたような。これもまた、痛みを伴う物語であることは間違いないようです。

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