ブギーポップ・キャンペーン
上遠野浩平の新刊、「ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス」読了。相変わらず、不思議な状況を提示しそれが解決されるまでを描く形のサスペンス・ミステリーです。
上遠野氏の小説は、他のシリーズも含めて全て何某かのキーワードがリンクしていて一繋がりの大きなワールドを形成していますが、そのやり方がなんとなくクトゥルフ神話と似てるかな、と思ったりします。
で、ブギーポップシリーズに限定すると、話の積み重ね方にTRPGのキャンペーンの積み重ね方と似たものを感じたりもします。……物語の積み重ねかたってのはどれもこれも同じようなものかもしれないけれど。
で、思いついたのでここにちょっとメモ。
「ブギーポップ・キャンペーン」
利用システム:深淵かNOVA、もしくはダブルクロスか異能使い
骨子:PCはそれぞれ何某かの「課題」を抱えており、シナリオ終了時にその「課題」解決のための糸口を手にする。
ポイント:デウス・エキス・マキナ(物語を終わらせる装置)として「ブギーポップ」を利用。PCの1人にある方法(「課題」の一つとして入手する、登場回数の少ない者に割り当てるなど)で割り振り、その役割を演じてもらう。
※「ブギーポップ」が1人ではないことは、外伝的位置づけの漫画「ブギーポップ・デュアル」で描かれている。
システムとして深淵を利用するのであれば、作品中から夢歩きのためのキーセンテンスを抽出することが必要。
MPLS/強化人間達の特殊能力は、深淵であれば魔法扱い、他のシステムであれば特技などで表現。
「課題」は深淵であれば運命、ダブルクロスであればロイスで表現。他のシステムもそれに近いもので対応。
キャンペーンポイント:基本的にPCは続投しない。「課題」解決の糸口を掴んだ者から順次NPCに。「ブギーポップ」や炎の魔女のような立ち位置の者だけが続投する形になる。
……NOVAよりは深淵の方がやりやすそうだなぁ。問題は夢歩き用のセンテンスの抽出だけど。
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コメント
ブギーポップキャンペーン!! もしもやるなら両手上げて参加します。わたしの愛読書なので。でも選ぶシステムは難しいですね。私はGURPSでいくつかデータを作ろうと頑張りましたが、断念しました。ともかく、やるなら参加したいです
投稿: WJX | 2005.04.21 23:03