コンベンション・GM紹介
うにさんがGM紹介で失敗した話で自分の失敗を語り、それを気付くきっかけを作った伊豆の振り子さんがひさびさにTRPGなコトを。でGM紹介について話しているので、古株からの視点をざっくりと。
まず、事前にBBSに掲載された告知がこれ。それでもって、当日加わった制限が「1人持ち時間2分」。
「短い」と言う意見があったようですが……1人2分でも10人いりゃ20分です。卓分け・諸注意の時間も含めれば確実に30分越えるでしょう。時間の制約が厳しい会場で、ゲーム以外の時間でロスすると、セッションが終わらなくなる可能性がどんどん上がります。であれば、簡潔にまとめられる事はまとめて、その分遊ぶ時間に回す。それが正解。
ちなみに、BBSに掲載された「紹介のポイント」と、伊豆の振り子さんがプレイヤー視点から要求している「説明して欲しいこと」はほぼ一致しています。であれば、最低限それだけ説明すれば義務は果たしたことになりますね。
で。長くなってる原因として、「ネタ」とか「モノローグ」とか「世界の説明」とか上がってますが。
10年前。あちこちのコンベンションに出ていた折に、つるんで動いていた相方はそういうのを「自分に酔っている」と一刀両断しておりました。まあ、その中には当時の私も含まれているわけですが。
同じ立場に立った者としては、分かるんです。紹介者として、自分が一番惚れ込んでいる部分に力を入れて説明するのは。ただ、概ねそういった紹介者が惚れ込む部分というのは背景世界とか、自分がかっこいいと思った状況とか、知らない人には感情の共有ができないものばかりです。それに気付かないで壇上に上がると、やってることは「酔っ払いの独演会」なのです。
……昔通った道なので、特に非難の声は上げません。プレイヤー参加する場合、私自身はゲームシステムの情報はある程度収集してあるので、GMが好みのタイプかどうかだけを見ています。自分に酔っている人は外して選べばいいだけの話ですし。
冷酷な意見を言えば、プレイヤーとしてコンベンションに参加しようとする限り、その場にいるGMが全員自分に酔っているGMである可能性は否定できません。コンベンションでその日1日、確実に楽しく遊ぼうと思うなら、GM参加したほうが確実です。そしてそのとき、他の参加者に自分を選んでもらうには、上で伊豆の振り子さんとコンベンション世話役のジョニーさんが言っているポイントを簡潔に、分かりやすく説明すればいいのです。
難しいかもしれません。でも、避けては通れないのです。
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ここで懺悔を。
コンベンション当日、GM紹介でうまく地図を広げられないうにさんを手助けしたのは、「いい人」だからではなく、「そんな余計なことで時間使ってんじゃないよ」という苛立ちが先にあったからです。地図を広げだした時点で、前回と同じようなことをするのが分かったし、そしてそれじゃ絶対に時間が足りないことも分かってしまったので。
どうでもいいような喋りをする人だったら、そもそも手を出したりしなかったと思うのだけど。
で、蛇足。
うにさんのGM紹介で失敗した話に寄せたコメントで、アキトさんが「マスタとそこまで関係ないはずのプレゼン力とかを求められる」と書いてますが、これは間違っていると私は思う。
よっぽどアイテムが揃っているシステムとシナリオでなければ、プレイヤーに与えられる情報=PCが見ている情景、直面している状況、その他手に入れた情報、全てはGMから口頭で伝えられます。これらの情報を分かりやすく伝える技術はプレゼンテーションの技術と重なるところがあると思いますが、どうでしょう?
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コメント
重なってるけど混同は避けるべき、ですかね。詳しくはTBを参照のことでお願いします。
投稿: アキト | 2005.05.31 13:11
日日を置いてつらつら考えましたが、
私は、
「伝えるテクニックはマスタリングでも使ってるんだから、応用利かせるだけじゃん」
という思考で、
アキトさんは
「相手が違うんだから、違うマニュアル用意した方がいいよな」
という方針、というように理解したんですが、合ってますかね?
しかし、3~4年前の#TRPG@TRPG.NETでだべってた頃と、口調が変わってませんね。
私の勘違いだったらごめんなさい。
投稿: 篁 | 2005.06.07 00:43
それでよいと思います。
IRCの#TRPG@TRPG.NETは今もちょくちょく入っていたり。そして口調については、たしかに年食ったのに変えてないですね。ううむ。
投稿: アキト | 2005.06.07 10:36