あれから1週間が過ぎた
高校の先輩が突然亡くなってから、1週間が過ぎた。
高校の先輩、と書いたがお互いに学生服を着ての付き合いをしたことはない。私が入学したときには、既に先輩は卒業生だったからだ。先輩とは3つ違い-そう、まさに入れ替わりだったのだけれど、かれこれ20年近く、いろいろ一緒に遊んだのだろうか?
高校の時の付き合いは”合宿メンバー”と呼ばれるコミュニティになって今も続いているのだが、まさか、こんなにも早く1人欠けてしまうことになるとは思いもしなかった。
知り合いが知り合いを呼び、という形で人数が増え総数20名前後、年齢差が6年にも及ぶ大所帯だったのだけど、その中で最年長だったのに、メンバーみんなから愛されたいい先輩だった。
学生時代の頃はせっせと母校の部室に通っては私たち後輩と遊んでくれたし、社会人になってからも合宿の時には楽しいボードゲームを幾つもメンバーに紹介してくれた。
「FFXIを遊ぼう」といったときもすぐさま合流してくれて、最初に集った5人でいろいろ頑張ったりもした。
告別式には、数年ぶりに会う顔が幾つもあった。みな、先輩の死を悼んでいた。友人代表として弔辞に臨んだ”合宿”のリーダーは型どおりの文章を読み上げるのではなく、生の感情をそのままぶつけていた。「このクソバカ野郎、逝くのが早すぎる」と。「俺らはいつもの場所にいるから、ヒマになったらいつでも遊びに来い」とも。
会場を辞したあと、合宿メンバーでそのままゲーセンに雪崩れ込んだ。最近先輩が入れ込んでいた「戦場の絆」ってヤツでひとしきり遊び、飯を挟んでリーダーの家に移動してボードゲームを広げた。
どのゲームでも、先輩のことが話題にならないことはなかった。
帰り際、後輩の1人が呟いた。「このメンツで居ると、未だに高校生気分になるね」
誰もが同じ事を感じたと思う。
この素晴らしいメンバーが集うことになる、最初のきっかけを作りここまで育ててくれた先輩に、改めて感謝の言葉を。ありがとう。
できれば、ボードを挟んで、直接言いたかったよ。
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